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少し、和やか(?)な雰囲気になってる所に…
「うんじゃ~、俺もお邪魔してえぇ?」
と、いきなり歩とひよのの間から、ミズシロ火澄登場。
「お前、何処から湧いて出た…。」
「その言い方は、酷いんちゃうか?せっかく、新聞部に入部希望の子連れて来たっちゅうのに~。」
歩の冷たい言葉に、傷付いたフリをしながら、意味深な事を言う。
「それは、本当ですか!?」
火澄の言葉に食いつくひよのとは打って変わって、歩は…
「へぇ~、こんな部に入りたい奴も居るんだなぁ…。」
関心するが、その言葉に、ひよののハリセンをくらったのは、言うまでも無く。
「で、その方はどちらにおられるんですか?」
「おぅ。入ってきぃ~。」
と、火澄が呼ぶと、扉から背の低い女の子が入って来た。
「あ、あの、新聞部に入りたいんですけど…いいですか?……って、あーちゃん!!」
その女の子は、歩を見て指差し、あーちゃんと親しげに言う。
「げ……あんたか…。」
嫌そうな顔をする歩に、
「なんや?二人は知り合いなんか?」
「もしかして、元カノさんですか!!?」
「なんや!?それやったら、歩は泣かしたんか?」
「可哀相ですよ~!」
火澄とひよので、だんだん、話がズレてくる。
「ただの、実家の近所の子だ…。」
「あーちゃんは、よく遊びに着いて来て貰ってたんです。」
歩は溜息混じりに、女の子は笑いながら、誤解を解く。
「それより、新聞部入っていいんですよね…?」
と、女の子の一言に、話は戻り、
「どうぞ~!この紙にクラスと名前を…」
ひよのは、笑顔で紙を渡し、女の子はその入部の紙にクラスと名前を書く。
「1年C組の和山麗華さんですね…。私は、新聞部部長の結崎ひよのです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。部長さん!」
握手を交わす二人に、着いて行けない歩と火澄。
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