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そして歩達が商店街へ向かう頃電話の相手側というと。
「ふぅ」
電話をきった竹内理緒は安堵していた。賞味期限が切れる前になんとかできるのだ。しかしこんなに大量にあるとは歩も思うまい。
「弟さんならなんとかしてくれるのかな。」
ふとつぶやく。
「ま、なんとかなるんじゃないか?」
赤紫色の髪をした少年、浅月香介が言いその後ろから
「アンタの身長伸ばすためじゃないか」
高町亮子である。そう、大量の牛乳とちりめんじゃこは理緒の退院祝いに二人が買ってきたものである。理緒はただただ歩を待つだけだった。
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