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「誰にしたんですか?」
歩の電話の主が気になり、ひよのは聞く。
「依頼主だ…。」
歩は短く答える。
「でも、あーちゃん、今さっきの言い方は、酷いよ!人を余計扱いなんて!!」
と、麗華は、歩の言葉に怒りながら、ひよのと歩の間に入る。
「ホンマや。人が協力してんのに、そらないで。」
と、三人の後ろで歩く火澄も言うが…、
「本当の事を言っただけだろ…。特に、俺は別に、協力してくれなんて言った覚えがないが…。」
二人の文句に、歩は冷たく言い放つ。
「でも、そんな事言って、一人で思い付くんですか?その鳴海さんの堅い頭で。」
「うっ…。」
ニコリと爽やかな笑顔で言うひよのに、図星をつかれた歩だった。
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