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「あなたにこれを」
手渡したのは、真っ黒な封筒。
中に入っている紙も黒色で……白い色で文字が書かれていた。
『あなたを地獄までお送りいたします』
それだけしか、それには描かれていなかった。
「何だね、これは……。何かの嫌がらせかね!!」
必死に目の前の相手がこちらに話しかけてくるのを見て、俺はそれを心の中で嘲笑う。
「とりあえず、痛くないようにするからさ」
とりあえずそのウルサイ口閉じてよ──。
刹那。
目の前の男の姿はなくなっていた。
そこには巨大な鎌を持った少年1人だけが、1人佇んでいた。
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