前奏

2/4
前へ
/33ページ
次へ
「あなたにこれを」 手渡したのは、真っ黒な封筒。 中に入っている紙も黒色で……白い色で文字が書かれていた。 『あなたを地獄までお送りいたします』 それだけしか、それには描かれていなかった。 「何だね、これは……。何かの嫌がらせかね!!」 必死に目の前の相手がこちらに話しかけてくるのを見て、俺はそれを心の中で嘲笑う。 「とりあえず、痛くないようにするからさ」 とりあえずそのウルサイ口閉じてよ──。 刹那。 目の前の男の姿はなくなっていた。 そこには巨大な鎌を持った少年1人だけが、1人佇んでいた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加