§始発§

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 さて……どんな感じか……。  ――ガタン。  突如、ブレーカーが落ちた様な音と共に体育館中の電気が消えた。  新入生の内で、集会に退屈し、ケータイをいじっていた人達がものの見事に浮き彫りになる。 「新入生のみなさーん」  拡声器からよく通った、女声が聞こえてきた。  同時にステージ上で何かゴソゴソと動かす音が聞こえる。 「今日はミステリー研究会の紹介として、皆の心が一つになった時の力を示したいと思います」  言い終わると同時に再び、スポットライトが灯った。  ステージの上には高さ二メートル程の直方体の箱が五つ並んでいる。  箱といっても、木の骨組みに紙を貼っただけのはりぼてに近い。  どうやら、先程ステージ上でやっていたのはこの箱を出していた様だ。  どうも、今までの部活と比べると地味な感じが拭えない。  スタント部の焼身のスタントは凄かった。  まさか、マジでガソリン被って燃えるとは。
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