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「やだよ~やだよ~やだよ~」
絞り出すように、まるで呪文でも唱えるようにやだよと繰り返した。
涙でグチャグチャに汚い顔で、ビニール袋を口にあてがい目は虚ろな私は端から見たら廃人寸前に見えただろう。
しばらくすると過呼吸も治まってきた。
私「すーちゃん…お姉ちゃん、バカだから捨てられるのかな?孝ちゃん…そんなとこがほっとけないって言ってくれてたのに、信じたお姉ちゃんはやっぱりバカなのかな?ははは」
澄「違うよ。お姉ちゃんはバカじゃないよ!ただ、一途すぎるから、たまに周りが見えなくなっちゃって、暴走しちゃうだけでしょ?
孝ちゃんもきっと、自分がよく分からなくなっちゃってるだけかもよ?
ほら!仕事も変わるしさ。お姉ちゃん、ちゃんと聞いてみた?」
私「ん。何で何も言ってくれないのか聞いてみたけど、返事なくて…」
澄「じゃあ!もう一度素直な気持ち✉にしてみたら?」
私「うん…」
『一度ちゃんと話し合いたい
何がなんだか、わからないよ
あたしは離れたくない』
これだけの✉を製作するのに、いつもの倍の時間がかかった。
もう📱のボタンを押す力さえ入らなかった。
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