涙の数だけ…

波乱万丈の中の天使

そんな私にも…高校1年生の最後、マラソン大会である女性と運命的な出会いをした。

名前は『ナオ』。

その子はとても活発で、明るくて、そして自分に厳しく人に優しい人だった。

その頃の私は……

いつもうじうじ、昔のいじめの話を人に話していた。きっと私はその時

『辛かったんだね、頑張ったね』

って共感してもらいたかったのかもしれない。

それはナオにも話をした。

でもナオは私に言った。

『私も昔、太っていたことがあって、いじめられた…。でも、過去のことをいくら言っても何も変わらない……大事なのは『今』だよ！』

それを聞いて、私は少しでも変わりたいと思うようになって、怖いと感じていた

『人と話す』

というのを、まずは頑張ってみようと思い始めた。