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「行くぞ…」
一輝が歩き始めてしまった。
「うん…」
俺は一輝の後ろを付いていった。
商店街の中に入った俺と一輝。
楽器屋に行く抜け道として良く使っている。
あまり栄えている方ではないから人は全然いない。
俺達は二人になってからまだ一度も話していなかった。
玲奈とあんな話をした後だから意識せずにいられないよ。
でもこの空気耐えられない。
「一輝って案外喧嘩出来るんだね」
とっさに頭の中に出てきたのはさっきの喧嘩をしていた一輝だった。
「まぁそれなりにはね…」
一輝は相変わらず涼しい顔。
あれでそれなりなのか?
「でも相変わらずの毒舌だったよ」
あれは苦笑いしかなかったよ。
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