保健室☆パニック

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  そのまま、ソファーへと手を引いて、海斗をソファーの上に座らせる。 怪我の箇所を見てみると、包帯がもう取れかかっていた。   「ホント、無理しすぎなんだよ」   「……悪い」   海斗は先程とは正反対で、今度はあっさりと謝っている。   「はぁ~……もう」   包帯を巻き直しながら、僕はため息をついた。   本当に調子狂うなぁ~……。 海斗って、いつもこうだから、この対応には困ってしまう。 海斗は、自分に非があると判ると、すぐにしょぼくれてしまうのだ。   「これでよしっと……!」   巻き直しが終わると、僕もソファーへと座った。 隣の海斗は、黙ったまま、自分の足を見つめていた。 なんだか、その姿を見るだけで痛々しく思える。   「いきなり落ち込むなよ。ほら~、元気だしなよ!」   僕は海斗の肩を軽く揺さぶりながら、話しかける。 だが、海斗は聞いているのか聞いていないのか、わからないまま、顔は上の空だ。 ずっと、足ばかり見ている。   ……仕方ない。     「ていっ!」   僕は海斗の額に手を近づけて、思いっきり力を込めたデコピンを喰らわした。  
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