保健室☆パニック

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  バチンッと、意気のいい音がなる。   「っ~~~!」   僕のデコピンは結構痛かったらしく、海斗は額を手で押さえながら、僕の方を見た。   「な、何するんだよ!」   「だって、返事がなかったし」   「返事をしないからって、いきなりデコピンかますなよ……! はぁ……、なんか蛍、壮士さんに似てきたな」   「いやいや……あんなアホな兄さんと一緒にしないでくれ」   僕の言葉に、あははっ、と笑う海斗。 ……どうやら、デコピンのおかげか、すっかり元気になったようだ。   良かった、良かった!     「さて……蛍」   いつもの元気な顔に戻った海斗が、僕に満面な笑顔を見せる。   ……不気味なくらいに。     「な、何? 海斗」   僕がそう聞いた瞬間、海斗の口元がニタッと、嫌な笑みを浮かばせていた。   ……ああ、あの嫌な予感がしてきた。           「デコピンの仕返しとして……とりあえず、脇こちょばし百秒な!」   「ちょ、待って! 海斗、落ち着いて!」   「ふっふっふ……!」   海斗が嫌な笑い声を上げながら、僕に迫ってくる。  
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