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「ん? 何……?」
「お前、……いや、俺が悪いんだけどさ。この体勢を見て、気づかない……のか?」
「へ……?」
僕と海斗のお互いの体勢を改めて、よく見てみる。
……海斗は何を言っているんだ?
体勢って……。
だから、僕は海斗に押し倒されて、僕の上には海斗が……。
……あれ?
「あ……えーと……」
僕も今のこの体勢、状況に気づき始める。
海斗の顔を見ると、頬の辺りが真っ赤に変わっていた。
そんな海斗の様子につられてしまい、僕も意識して恥ずかしくなってしまう。
「あ、その……! いや、これは……男同士だし、別に問題は……! でも、体は女の子で……えと、えーと……!」
混乱して、自分でも何を言っているのかわからなくなる。
というか、すごく言葉があやふやだ。
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