保健室☆パニック

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  「そ、そんな事言われても、俺だって、この体勢は……っ!」   怪我した足が痛むのか、海斗が苦しそうな声で言う。 一方、僕は海斗の足に責められていた。 絡み合う足がくすぐったくて、海斗の腕を掴んだ力が強まってしまう。   「はぅ……っ、か、海斗……っ」   「ちょ、そんなに腕を掴まれたら、力が出な……――っ!」   海斗の腕がピクピクと震えている。       「っ……蛍!」       海斗が僕の名前を言った瞬間、海斗の腕がソファー崩れ落ちる。 そして、支える部分を失った海斗の体は、真っ直ぐに僕へと落ちていく。 あまりに突然だったので、僕は目を瞑ってしまった。       「ん……」       何か暖かい感触が口元に触れた。 すごく柔らかい感触が唇を包み込んでいく。  
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