保健室☆パニック

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  ……この感触は、一体?     目をゆっくり開けていくと、海斗の顔が目の前にあった。       「っ……!」       海斗は声にもならない声を出して、驚愕した表情で僕を見ていた。   唇が熱い。 少し動かすだけでとろけるような柔らかい感触が形を変えていく。 例えるなら、マシュマロみたいだ。 ……なんだか、すごく、心地よい気分に浸ってしまう     ――あ……れ? これって?         柔らかい感触がだんだんと遠のいていく。   遠のいていくにつれて、それが何だったのかが、わかってしまった。     「あ……えぇ! か、海斗?」   「…………」   僕の驚く声に黙ったまま、海斗は僕をじーっと、見つめていた。 頬は真っ赤に、唇は少し震わせている。   その仕草に、僕は思わず目を逸らしてしまった。 なんというか、今一瞬、海斗が子犬のように見えたのだ。 直視していたら、間違いなく心がおかしくなっていたと思う。  
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