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頬をつねってみる。
……痛い。
紛れもない、本物の痛みだ。
ああ……、神様。
これは一体、どういうおつもりなのですか?
どうして、こうハプニングが次から次へと巻き起こるのですか?
「ぁ……あぁ……」
紅潮していた頬がさらに火照っていくのを感じる。
どうやら……。
どうやら、僕は……。
――海斗とキスをしてしまったようです……!
「っ………!」
海斗から目を逸らしたまま、そっと両手で口元に触れてみる。
……唇には、まだ熱さとあの感触が残っていた。
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