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授業のチャイムが鳴り、休み時間を終えた生徒達は席についていく。
当然、僕も……。
六時間目の最後は現代文だ。
僕は鞄から教科書を出して、机に置いた。
さりげなく、後ろを見てみる。
「……」
後方の席に座っていた海斗が、先ほどの時間からずっと僕を見つめている。
だが、僕が振り返り、目が合うと、すぐに窓側に顔を逸らしてしまう。
「……はぁ~……」
さっきから、ずっとこの調子だ。
……非常に辛い。
やっぱり、さっきの保健室での事を相当気にしているのだろうか?
なんだか、かえって意識されると余計に気まずいんだけどな……。
はぁ……。
……保健室では、なんとか澄ました顔でいられたが、内面はまったく逆だ。
実を言うと、あの時かなり動揺していたのだ。
「あー……はぁ」
思い返すだけでも、ちょっと恥ずかしい。
そして虚しい。
……うぅ。
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