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と、とりあえず、落ち着かなきゃ……。
鏡に映っている女の子は僕……なのか?
鏡に映った少女の姿をよく見てみる。
胸が大きく膨らんで、いつの間にか髪の毛も腰ぐらいまで伸びていた。
……とてもこれが僕自身とは思えない。
しかし……、どことなくだが僕の顔となる原型はあった。
「な、なんだよ……これ……。一体なんなんだ……」
どうなっているんだ。なんで、僕が女の子の姿に……。
これは、……さっき飲んだジュースのせいなのか?
「……け、蛍」
いつの間にか、海斗も洗面所に入っていた。
「か、海斗、僕……女の子になっちゃった」
「え、え、えっと! と、とりあえず、落ち着こうな! こ、こういう時はだな……――」
海斗も僕の姿に戸惑いを隠せずに、かなりパニクっていた。
はぁ~、……まず海斗が落ち着こうか。
当の僕はまだ驚きはあったものの、海斗よりかは落ち着いていた。
ああ、……なんでこんな事になったんだ。
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