脅威のランジェリー

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  想像するだけでも鳥肌が立ってしまったので、すぐにその想像を頭からかき消す。   「あっ……でも、どうやって下着を買えばいいんだろ……」   僕自身、体は女になっても、心は当然男のままだ。 正直、女性の下着を買いに行くのは抵抗感がある。 はぁ~、なんか僕も変態になってしまった気分だ……。 兄さんと同類は嫌だけど、……この際仕方ない。   このままでは、一人の獣によって僕の身が危険になるかもしれないのだから。       「おーい、蛍! 飯できたかぁ~?」     兄さんが二階から降りてきて、リビングに入ってきた。 そして、台所へと入り込んで僕の隣に立つ。   「もう少しでできるよ」   「おお、そうか!」   「うん。……だからさ、テーブルの方で大人しく待っていてくれないかな?」   「え? なんで? 別に我が弟……もとい、妹の料理を見るくらい、いいじゃないかぁ~!」  
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