脅威のランジェリー

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  「なら……この手は何だろうね?」   兄さんの手は僕の肩に置かれていた。 その触り方ときたら、妙に気持ち悪い……。   「スキンシップだよ、スキンシップ! というか、胸大きくなったなー」   「……その言葉はセクシャルハラスメントに該当すると思いますよ?」   「えー? 男同士、兄弟なんだから、別にいいじゃないか」   ……なんて矛盾しているんだ。 さっき、僕の事を妹扱いして、そこで男扱いするんですか? ……それに、そのいらやしい手つきで胸を触ろうと迫ってきているのは一体何ですか? 近親相姦ですよ、本当に変態になりますよー?   ……いや、この人は既に変態だったか。   「それ以上、セクハラ行為を続けると叫びますよ? 兄さん」   「ええ~! そんなぁ~~~っ!」   「そんなぁ~~~っ……じゃないですよ。それが嫌なら、今この手に持っている包丁で兄さんの手を切り落としましょうか?」   ニコッと笑いながら、僕は兄さんの顔へ包丁を向ける。  
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