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明るい日差しに照らされて、僕は夢からゆっくりと目覚めていく。
目をこすりながら、カーテンを開いてみると、太陽の光が部屋に入りこんだ。
ま、眩しい……。
それはもう、朝起きたばかりの人にとっては脅威的な攻撃だ。
眩しい光で完全に目が開き、僕は自分の体を見てみた。
……やっぱり、昨日の出来事は夢じゃなかったんだね……。
ああ、神様……!
本当に僕は何か悪い事をしましたか?
もし僕が何かしていたのなら、その罪はきちんと謝ります。
だから……、だから――!
どうか、男に戻してください!
言っては悪いのだが、そこらの女性よりも膨らんでいる胸。
いつの間にこんなに伸びたのやら、腰にまで掛かったさらさらな長い髪。
そして、……男の証がついていない。
そう……。昨日の一件で僕はどうやら“女の子”になってしまったのだ。
……これは悪い悪夢だ。
今でも、そう信じていたい。
だが、頬をつねると痛みが湧き上がる。
まぎれもなく現実の証拠だ。
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