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そして、ようやく約束の時間がきて、僕は玄関の方へと向かっていった。
玄関では既に兄さんが靴を履き終えていた。
「ちゃんと準備できたの? 兄さん」
「ああ、バッチリさ! それよりもだ……!」
ああ、また何かよからぬ事を言いそうな予感が……。
「そのツインテール、最高だぁあああーッ!! もう、本当に可愛いぞ!! 感動した!!!」
はぁ~、やっぱり……。
なんで、ツインテールを褒めるのだろうか?
普通は先に「服が似合っているよ」とか言うだろう。
まぁ、変態に普通を求めても仕方ないか……。
「この髪型、なんか凄く違和感があるんだけど……」
「何をまた!! ツインテールこそ“美”なのだよ! それに、蛍にはその髪型がすっごーく似合っているぞ! イッツ、パーフェクト!!」
目の前でアホな姿を晒している兄さんに頭を痛くする。
……ああ。誰か、この変態を止めてください。
止めて下さった方には本当に何でも御礼をします。
あ、や……やっぱり、エッチなのだけはご勘弁を……。
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