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ちょ、ちょっと待て!
なんでこの二人が意気投合するんだ!?
おかしいよ! 海斗も悪乗りしすぎだよ!
「いやぁ~、海斗君、君は本当にわかる男だな! もう、俺達は同志だよ!」
「あははっ……ど、同志ですか」
なんだか、頭痛がしてきた。
……というか、勝手に同志を増やさないでよ、兄さん。
海斗もそこで苦笑いするなら、初めからやめてよ。
………はぁ~。
「あれ? 蛍、どうした? そんな不機嫌な顔して」
我がアホ丸出しの変態兄さんが僕の様子に気づいて、話しかけてくる。
……気づくのが遅いですよ、兄さん。
「どうしたんだよ~、蛍ちゃ~ん」
「……いや、何もないです。本当に大丈夫ですので、その呼び方はやめてください」
「わかったよ。マイ、シスター」
「はぁ~、もういいです。……早く行きますよ」
私は先に市街のデパートへと向かい、歩き始めた。
後ろでは、兄さんが海斗にツインテールを語りながら、二人後をついてきていた。
……うぅ。
これから女性の下着と服を買いに行くというのに、もうここだけで十分疲れた気がした。
……はぁ~、かったるいよ。
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