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初めてわかった事だったので、少し驚いてしまう。
だが、まさかここまでセンスが酷かったとは思ってもしなかった。
……う~ん。
海斗って、女の子を傷つけてしまうタイプだな。
これじゃあ、せっかくの容姿もただの女の子泣かせになるかもしれないよ……。
「えっと……どうかしたか?」
「あ、いや。なんでもないよ! あは…はははっ」
「そ、そうか」
「なぁ、海斗。ちょっと兄さんを見ていてくれないかな? 変な事が起きないように監視して欲しいんだ」
「別にいいけど、服選びはどうするんだ?」
「そ、それについては自分でなんとか良さそうな服を選んでおくよ」
「……そっか。わかった」
海斗は納得した後、向こうで今も一生懸命に僕の服を探している兄さんの方へと向かっていった。
ふぅ~。
これはなかなかの人選ミスだったのかもしれない。
まあ、呼んだのは僕自身だし、仕方ないか……。
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