脅威のランジェリー

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  僕は最初に選んだ二着の服と更にジーンズを一枚、赤と黒のチェックのスカートを一枚買って、服屋での買い物を終えた。   ……え? 兄さんが選んだ服はどうしたって? えーと、兄さんは兄さんで僕の服を買っていた。 なんだか、露出度が高そうな服ばかり買っていたけど……。 僕は毛頭着るつもりはない。 兄さんには悪いけど、お金の無駄遣いになるだろう。   服の買い物が終わり、僕達は本日の山場となる場所へと移動した。         ランジェリーショップ。     そう、……下着屋さんだ!         「……遂にこの時が来たか。蛍、兄さんも中についていくからな!」   隣で、もう気合い満々で言う兄さん。   ……いや、もう兄さんには外で待っていて欲しいです。 というか、僕がこの人を買い物に誘った事自体が間違っていた……。 はぁ~。   「悪いけど、兄さんはあっちの本屋で待っていて……ってもう入ってるしっ!」   僕の話を無視して、兄さんはランジェリーショップ内へと入っていった。   そのすぐ後にショップ内で「きゃあああー!」とか「この変態っ!」とか、様々な罵声が飛び交って、それが外にまで聞こえてきた。  
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