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もう重症ってレベルじゃないよ、ホントに……。
女になったとはいえ、店員さんには体を見せてしまったし、サイズを測る際に体を触られた……。
それに、最後は周りの人の前で言葉が噛み噛みになってしまったし……。
あ~……、やっぱり最後の事が一番恥ずかしいな。
「はぁ~……」
「あっ! そう言えば、壮士さんはどこに行ったんだろ?」
海斗の言葉に僕はハッと我に返る。
確かにランジェリーショップで兄さんの姿は見なかった。
ま、まさか……兄さん、あのランジェリーショップのどこかに隠れていたりして……。
はは、……まさかね。
「さて。もう用事は済んだ事だし、この後お前暇だろ? 元気がない蛍に今日は一つ、ラーメンでもおごってやるよ」
「え、ホントに!?」
「おっ、いきなり元気になったな~! それじゃあ、行くか」
海斗の後に続いて、歩き始める。
「ラーメンなら、あそこがいいな~。ほら、名前なんだっけ。ん~……こ、好……」
「ああ、好天か!」
「そう、そこそこ!」
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