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「オッケー! ……あ、あんまし高いの頼むなよ?」
「えへへっ、わかってます!」
夕陽がかかった太陽の方角を歩きながら、海斗とまた他愛のない話をする。
今日の最後で、少しだけ……。
ほんの少しだけ、本当にこの日を楽しく過ごせるような気がした。
「……海斗」
「ん? なんだ?」
「ありがとっ♪」
一方その頃、ランジェリーショップでは……。
「くそ、隠れたはいいものの下着が買えないとは一生の不覚!! しかし、我が最愛の妹のためにも俺はめげんぞ!! 全ては蛍の可愛い姿を見るために!! あっはっはっはっはっはっはーッ!!!」
「あ、見つけたわ! 変態がここにいるわよ~!」
「なっ! しまった!! 全力で声を出しすぎた!!!」
「観念しなさい! この変態!」
バキッ! ボキッ! ゴキッ!
「ぐ、ぐはぁ~~~~……ッ!! く……、け、蛍のためにも俺は……俺は下着を買うんだぁあああーッ!!」
夕陽が暮れても、変態が一人、ランジェリーショップ内の女性全てに戦いを挑んでいた。
……真性のアホだろ。
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