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掲示板には生徒が囲むように集まっていた。
僕はその中を潜り抜けていく。
その際、また周りで声が湧き始めたが気にする事なく、クラス分けの紙が張られている真正面へと立った。
そこには六枚の紙が、ザラッと並べられていた。
なるほど、僕達のクラスは全部で6クラスなのか。
えーと……。
僕の名前は……っと!
「……あっ、あった! クラスは……一組か」
しかも、出席番号も一だったので、一年一組の一番。
なんか、一尽くしだな、僕。
……そうだ。
ついでだから、海斗のクラスも見ておこうか。
「海斗は……あっ! 海斗も同じ一組だ」
……まさか、海斗と同じクラスになるとは。
神様、本当にありがとうございます。
海斗と同じクラスになれた事、凄く嬉しいです。
できれば、この調子で僕の体も早く男に戻して欲しいです。
「――おはよ、蛍」
背後から、海斗の声が聞こえて、振り返る。
そこには、はにかんだ笑顔を見せた海斗が僕の後ろに立っていた。
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