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学校の話とか、勉強の事とか、恋愛についてとか……。
やはり、幼い頃からの友達だからだろうか?
本当に他愛のない話だが、海斗が相手だとその全てがおもしろく感じた。
そんな話が続く事、20分。
その20分間はあっという間に過ぎて、僕の家へと着いた。
僕達はすぐに家の中へと上がりこんだ。
「ただいまー」
僕は帰ってきた事を家中に知らせたが、返事は返ってこなかった。
お父さんは仕事で忙しいから、まだ帰ってきていないとして……。
兄さんもまだ帰ってないのか……。
一応、説明を入れておくが僕の家族は3人で成り立っている。
お父さんに兄さん、そして僕の全員男家族だ。
お母さんは僕がまだ幼い頃に病気で他界している。
だから、僕はお父さんと兄さんに育てられてきた。
お父さんは僕が小さい頃から、仕事に追われていたので、主に兄さんが僕の面倒をみていてくれていたらしい。
僕はその時の記憶が曖昧でよく憶えていないのだが、兄さんにはちゃんと感謝している。
……お母さんがいない事は確かに寂しいけど、でも僕にはお父さんと兄さんがいるから。
だから……、大丈夫だ。
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