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……なんだか、嫌な展開がくるような気がする。
ああ、神様。お願いします!
どうか、この勘が当たりませんように……!
「蛍? ……どうした?」
「な、なんでもない、……なんでもないよ!」
「ん……本当かな~?」
僕の様子が何かおかしいと感じたのか、海斗が少ししゃがんで、僕の顔を覗き込もうとする。
「な、海斗……っ!」
その光景は、僕の後ろから見れば、顔が重なったようになる。
つまりだ。
……僕達がキスをしているように見えてしまう、という事だ。
「あ、あの野郎ぉおおおー!!」
「……見せつけてるな」
「ちくしょぉおおおー!!」
後ろで僕達を見ていた男子生徒数名が、怒りの視線をこちらに向けている。
ある生徒は、殺気まで送っていた。
……まずい、かなりまずいよ。
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