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校舎内では、今年の新入生各クラスから生徒達の盛り上がっている声が廊下にまで響いて聞こえてくる。
……きっと、どこの中学校から来たのか、話し合っているのだろう。
僕達のクラスも色んな雑談で盛り上がっていた。
僕は、自分のクラスの扉を開けて、教室に入った。
続いて、海斗も入る。
突然、さっきまで、うるさい程に盛り上がっていた声がピタッと止んだ。
そして、教室にいた全生徒達の視線が、僕へと注がれる。
え……っと。
な、何……どうしたの?
……って、ああ。
このパターンはあれだな。
うん、嫌な予感がしてきた。
僕のこの予感は、外れるわけがない。
あぅ……、本当は外れて欲しいんだけど。
「うぉおおおおおー!! 美少女だっ!!」
「俺達はついているぞぉおおおおおー!!」
「……楽園だ。このクラスは理想郷だ!」
「……ふっ! 絶対、狙い落とす」
……はぅ。
なんで、こう男は単純なのでしょうか……、神様?
それに最後の「狙い落とす」って……一体、何ですか?
はぁ~。
一応、僕も男だけどさ。
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