『美少女』っていうのは辛いもんなんですね

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  だから、そんな愚かな質問をしても、きっと意味がないだろう。   ああ……。   実の兄なのに、謎が深まるばかりだ。 深く考えると、頭がパンクしそうになる。 まぁ、なにはともあれ……、兄さんのおかげでバイトが出来るようになったのだ。     「本当に嬉しいよ、兄さん」     兄さんに向かい、深く感謝を込めて、言う。 兄さんは「おうっ!」と笑顔で答えてくれた。   「……ところでだ! 蛍よ!」   「ん? ……兄さん、何?」   兄さんの笑顔な顔が、徐々にヤラシイ顔つきに変わっていく。 そして、拳をギュッと握り締めながら、兄さんは大声で叫びだした。             「報酬として今晩、是非一緒にお風呂に入ろうじゃないかぁあああーっ!!」             「……はぁ?」   僕は思わず、呆れ声を上げてしまった。  
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