『美少女』っていうのは辛いもんなんですね

25/34
前へ
/161ページ
次へ
  というか、そんな自信たっぷりに言われましても、こっちは全然安心できません。 ……逆に凄まじい寒気がたちますから、やめてください。 うぅ……、この変態な部分さえなかったら、凄く良い兄なのに。 この際、どんな手段を使ってでもいいから、僕の一般常識を分けてあげたい。   ああ……、神様。 何故、どうして、僕はこんな変態な兄の弟として誕生させたのですか? 欲は言いません。 ただ、普通の兄が欲しいだけです、神様。   ……はぁ~。   本当にあんまりだ。 兄弟なのに、なんで兄さんはこんな変な性格になったんだろうか……。   「はぁ~……」     「……あ! なら、こうしようか!」     兄さんは、ポンッと手の平に、手を置いた。 何か良い考えが閃いたのか、満面の笑顔になる。   ……僕にとって、その笑顔は驚異的なくらいに、不気味に感じた。  
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3632人が本棚に入れています
本棚に追加