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「……まぁ、確かにそうだね。……ゴクッ…ゴクッ……ん~、何だか変わった味だけど、美味しいよ、これ」
「そっか。……それじゃあ、始めようぜ。今日は絶対に勝ちにいくからな!」
「はいはい」
僕は笑い半分呆れ半分な顔で第一手目を打とうとする。
そして、ポーンを動かそうと手を伸ばした瞬間、体に違和感が走った。
「……ッ!」
胸が苦しい……。
妙に全身が熱くなっていくのが自分でも分かるほど感じる。
……なんだ、こ…レッ?
「……蛍?」
僕の様子に異変を感じたのか、海斗が心配げな目でこちらを伺っている。
「おい、大丈夫か? 顔色悪いぞ?」
「ご、ごめん……。ちょっとだけ気分が悪くなっただけだよ。……少し、顔洗ってくる」
「お、おう……」
僕はそう言って、海斗をその場に残したまま洗面所へと向かった。
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