保健室☆パニック

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  「え? あ、ああ。……なんで、知っているんだ?」   「えへへ、そこの窓から外を眺めていましたから」   「ちぇ、蛍にドジった所を見られてしまったか」   海斗が子供みたいに少し拗ねた顔を見せたので、僕はつい笑ってしまう。   「ほら、足見せて。湿布貼ってあげるから」   「ああ」   海斗が長ズボンの裾を捲り上げる。 見たところ外傷はなく、腫れているところも特に見当たらない。 どうやら、本当にただ足を捻っただけのようだ。 捻挫や骨折じゃなかったので、ひとまず安心した。   「どこが痛いの?」   「ここ……かな」   海斗が指差した箇所に少し触れてみる。   「ここ……?」   「っ……!」   触れた瞬間、海斗が顔を歪ませたので慌てて、手を離す。   「あっ、ごめん。……痛かった?」   「ああ……、少しな」   海斗の言葉を聞きながら、湿布のペーパーを剥がしていく。   「……ん。それじゃあ、湿布貼っていくから、じっとしててね」   「ああ、よろしくな」  
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