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「どんなバイトなんだ?」
海斗が興味津々な顔をして、聞いてくる。
……アルバイトに興味があるのかな?
「え~と、一応ウェイトレスかな? ほら! 僕、今女の子だしね」
「へぇ~……。場所はどこで?」
「近所にさ、ARMAって喫茶店があるよね? そこで働いているよ」
「そうなんだ」
「うん。……はい、包帯完了」
先と先の結びを終えて、手当てを終了する。
「ありがとな」
海斗は礼を言って、ズボンの裾を下ろし、立ち上がる。
「どういたしまして。あ、……感謝しているなら、この礼は代金で支払ってもらいま~す」
冗談めかしながら、僕は笑う。
「ばーか、そんなの絶対に払わないって」
海斗が素っ気のない声で言いながら、僕を呆れて見る。
「……ケチ」
僕がボソッとそう呟くと同時に、海斗がこちらを軽く睨んだので、これ以上止めておく。
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