保健室☆パニック

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  「はぁ~。それじゃあ、俺はもう行くよ」   そう言うと、海斗は扉に向かって、のそのそと歩き始める。 だが、歩き方があまりに不十分に見えたために、海斗が戻るのを僕は止めに入った。   「まだ手当てしたばかりだし、少し安静にしなよ」   僕も立ち上がり、海斗の腕を引っ張って、足を止めさせる。   「これくらいなら、大丈夫だって……!」   海斗は笑った顔を見せる。 ……しかし、その顔には明らかに痛みに我慢しているように見えた。     「保健室で少し休みなさい」   僕が少しきつい声を出して、海斗に言う。 握った腕にギュッと、力を込めながら。   「大丈夫って言ってるだろ?」   海斗は僕の言い方に少し不快に感じたのか、怒った口調で言い返してくる。   「……大丈夫じゃないから。顔に明らかに我慢しているのが出てるよ」   負けじと僕も言い返す。  
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