異形の歌姫

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「しあわせだって?」 クローゼさんがぐいっとかおをちかづける。おでこのえだがあたりそうになってわたしはあわてて目をつぶった。 「イエスもマリアもいやしない。ここにあるのはくらやみとゼツボウ。ただそれだけだ!」 「やめなクローゼ!」 アンネさんがほんきでおこった。みみもとでどなられてあたまがガンガン。 もうなにがなんだかわからない。わたしはわけがわからなくなって、ないてしまった。
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