異形の歌姫

7/152

1257人が本棚に入れています
本棚に追加
/160ページ
「じょうをうつすとあとがつらいぞ。はやく行きなさい」 ざちょうさんはうんとせのびして、おかあさんのかたをたたいた。 おかあさんはそれにしたがうように、来たみちをもどりはじめた。 「おかあさん!どこいくの、おかあさん!」 わたしはいっぱいさけんだけど、おかあさんはそのままもりにきえていった。 「だいじょうぶ、おかあさんはすこし出かけるだけ。いいこにしてればまたあえるから」 ざちょうさんは、こんどはせのびしないでわたしのかたをたたいた。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1257人が本棚に入れています
本棚に追加