4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「はい!私です…あっそうですかぁ」
声の高鳴りを抑えきれず
会社の電話で話している この男性は【烏山 武】
今日 8月10日をもって
二児の父親となった
「え?双子の男の子ですか!?…あッ!いぇ名前が一人分しか考えてなくて…はい、ではすぐに向かいますので…はいありがとうございました」
武 は 仕事を部下に預け すぐに病院に向かった。
病院に着いた 武は名前の事で 悩んでいた
すると 前から来た奇妙な格好をした老人がすれ違いざま 武 の耳元で
「蛇と鬼は決して交わらない」
…と呟いた
武 は フッ! と後ろを向いたが
自動ドアに映った自分の姿しか見えなかった…
急ぎ病室に駆け込んだ 武 の頭では 不思議と2人の名前が決まっていた
『あなた!男の子2人だって!!名前どうします?』
「あぁ、それなら来るまでに考えたよ!」
『本当に?くだらない名前だったらダメだからね』
「まず上の子だが【蛇煉】ってのはどうだ?熟練の蛇遣い みたいでかっこいいだろ!!」
『う…ん』
「次に下の子だけどやっぱ兄弟だし同じ字を使って【鬼煉】ってのはどうだ?」
『う~ん、あなたが決めたのならいいわ』
「よしッ!!じゃあ今日からお前らは【烏山 蛇煉】と【烏山 鬼煉】だぞ!!」
と いい 泣いている赤ん坊を抱き上げた
その時 武 は奇妙なものを見た…
【蛇煉】の左肩に【西】
【鬼煉】の右肩に【東】
という字が浮かび上がってきたのだ…
武 がそんな事に気をとられていると
双子は一斉に泣き始めた…
最初のコメントを投稿しよう!