7人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
悲しく広がる砂礫の荒野。
そこに、両軍は対峙していた。
双方共に、総数10万を超えるであろう大軍勢。一様に剣・槍などを体の前で構えている。
白の甲冑に身をつつんだ騎士達は、己の祖国を背にうけて兜の下に“通さない”という断固たる意思を覗かせている。
対する、黒の鎧を着込んだ戦士達は今か今かと、戦いの合図を待ちわびていた。
20万の兵士の総列。
お互いが睨み合う1キロほどの空白地帯には、二人の人影が確認出来た。
最初のコメントを投稿しよう!