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「いらっしゃいませ」
いつものようにまた深夜のコンビニに留美の声が響く
客は中年の酔っぱらいが一人だけ
いつもどうり暇な店内だった
(あぁあの人また現れないかな…)
仕事中留美の頭の中はこの間あった、青年のことばかりだった
キーンコーン無機質な音が店内に響きわたる
客が入ってきた合図だ
「いらっしゃいませ………!?」
驚いたことにそのときはいってきたのは留美が待ちこがれていた青年だった
レジにいる留美の方を少しみてはにかんだ笑顔でおじぎをした
またこの前と同じようにかごを持ちビールのあるところへ向かっていく
留美は自分の目が彼の後ろ姿ばかり追いかけていることに気がつく余裕がなかった
また彼が最後に生ハムをかごに入れこちらに向かってくる
留美の心臓は早鐘のようだった彼が近づいてくると、また心拍数があがる
ついに彼がコトリとレジにかごをおいた
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