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「この間はどうも…」
青年は少し顔を赤らめて留美に話しかけた
留美は神様に感謝したくなるような気分で、レジを打ち始めた
「この間は突然変なこと言い出してすみませんでした……あの」
きょとんとした顔で彼がこちらをみる
「はい?」
「お名前お聞きしてもよろしいでしょうか!」
一気に言い切った、いった後から顔から火がでるくらいはづかしさのあらしにさいなまれた
彼は真っ赤になっている留美をみてくすくすと笑いながら
「青山透です」と答えてくれた
反射的に留美も
「佐原留美です以後お見知り置きください!!」
っと力強くいってしまった
彼はくりくりとした目をニコニコさせて一言
「はい」
っと留美に告げたそれは6月のはじめの時期であった
気の早い蝉たちがその日もミンミンないていた。
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