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少年は賑わう教室の端っこで、ひたすら難しい顔をしていた。
机の上には動物図鑑、昆虫図鑑、心理学書、人体解剖図、宇宙の本、そしてその一番上には外国語で書かれた古い本が乗っかっていた。それらの本は太陽の塔をも越す勢いで積み上げられて、絶妙なバランスを保っていた。
その机の真ん中を見つめて、少年はいつも難しい顔をしていた。
よく見ると少年のリュックからはそれは長いふ菓子が突き出ているではないか。
私は少年に近づいた。
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