157人が本棚に入れています
本棚に追加
明人は琴音の為に精一杯、力強く弾いた。琴音は静かに明人の演奏を聴いていた。
明「ふー。どうだったかな?」
琴「・・・・・・」
明「琴音ちゃん?」
琴「あ、ごめん」
明「どうだったかな?僕のピアノ」
琴「凄かったよ。どう表現していいかわからないけれど凄かったよ」
明「ありがと。琴音ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな」
琴「明くん。また今度私のために弾いてくれる?」
明「琴音ちゃんだけに弾いてあげるよ」
琴「ありがと。明くん大好きだよ。大きくなってもずっと一緒だよ?」
琴音は明人に抱きつきながら言った。
明「うん。一緒だよ。ピアノも琴音ちゃんが聴いてくれる限り僕は弾くよ」
琴「約束だよ?」
明「うん。約束」
幼い頃の甘い約束。約束は守らなければいけない。破ってはいけない。破ってしまったら相手を裏切ることになってしまうから・・・。何年経とうが、約束は永遠のものだから。
最初のコメントを投稿しよう!