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「知らない」
僕はそれだけ言うと、
鏡から目を反らした。
少女はそんな僕を見て、
鏡を床に置き、
少し悲しそうな顔をした…
「あなた……
本当に記憶が無いんだね…」
「…………」
何も言えない……
言いたくない……
「でも、名前が
無いのは不便だな~…
んじゃ、あなたに
名前をつけてあげる!」
なんだかペットの
ような気分だ……
少女はそんな僕を
気にしないで、
う~んと考えこんだ。
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