305人が本棚に入れています
本棚に追加
/317ページ
ある雨の日のこと
いびつの体に突然、変化が起こりました
いえ、前からなんとなく気がついてはいたのです。
体中がもぞもぞと痒かっり、痛かったりして
それは、一匹の白い芋虫でした。
「虫喰いだ!」
ジャガイモ達が叫びます。
そうして、芽が出せない悔しさも手伝って、いびつを笑いものにするのです
「おまえ、虫をはやしてんの!」
とうとう
いびつはいたまれなくなって、箱の外に飛び出しました
ーコロコロー
その音に気付いた家の人が、いびつを拾い上げます。
「虫喰いかぁ。これは、だめだ」
そう言うと、家の人はいびつをゴミ箱の中へと捨ててしまうのでした
最初のコメントを投稿しよう!