へび王

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幸い、ナリタは命を取り留めることが、できました。 朝、ベッドで目をさまして起き上がると、傍らに、へび王が眠っているのをみてナリタは驚きました。 へび王は、ナリタをまるで、包み込むようにして眠っていたのでした。 ナリタはそっと、へび王の背中の上の、うろこのない所に触れてみました。 ―熱い― とたんに、ナリタは手を引いてしまいました。今度はへび王が熱にうかされてしまったのです。 「苦しい…」 と、へび王は呻きました。 ナリタは心配で、自分のせいで、へび王が死んでしまうのではないかと、心配で、必死に看病します。
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