へび王

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「へび王さま!」 ナリタは、へび王があまりにも苦しむのに耐えきれなくなって、思わず声をあげて彼を揺さぶりました。 そのとたん、 へび王を包んでいた、闇の夢は消え去り、眩しい光とともに、ナリタの姿が目にうつりました。 心配そうに見つめるナリタの瞳。 その瞳に思わず、心が揺れそうになるのを、へび王は必死で止めました。 ―こいつは、俺を憎んでいるのだ― 「哀れみなどいらぬ」 そう言うと、へび王はナリタの手を払いのけました。
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