へび王

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ネリマは、革命軍のリーダーです。 幼い頃から、あまり満足に食べることができなかったので、彼の体はとても痩せています。 けれどその分、彼の黒い瞳は貪欲でギラギラと輝いているのです。 ネリマの心は、へび王に対する憎しみでいっぱいでした。 自分の片割れであるナリタを、ナリタは自分を助けるために、へび王に殺されたのですもの。憎しむのはあたりまえです。 ネリマは町を占領しました。 門の衛兵たちを血で染めて、城へ向かって突き進みます。 「城を、城に火をつけるんだ!」 城のまわりを駆け巡ります。 ―何ごとかしら?― 城のあまりにの騒がしさに、ナリタは窓を開きます。 窓の開く音を聞きつけて、ネリマは城を見上げます。 ―へび王か!?― 窓には、髪の長い少女がいました。 自分によく似た黒髪のー……。
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