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少女は
万年桜の苗木と植木鉢を持ち帰り、土を盛って大切に育てました。
この木はずっと花を咲かせるので、愛情をとても注ぎやすいと、少女は思いました。
そうして、少女は
鉢植えを窓辺へ置きました。
少女が愛情をたっぷり注ぎ込んだ万年桜は、日当たりのいい窓辺に置かれて、とても気分がいいのです。
だから、いつも歌を歌っています。
♪ぽかぽかと照らされて、ここは本当にいい気持ち。
お水をたくさん、それと愛をたくさん注いでちょうだい♪
「何て不思議な花だろう」
万年桜の歌声に誘われて、歌の主を探し当てた少年は
木の陰から覗いています
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