マイハート・スイートポット

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「歌をうたう鉢植えなんて、初めて見たぞ。あれを売ったら、きっと高く値がつくに違いない」 少年は少女がいないのを確かめると、少女の家に忍び込んで彼女の大切な鉢植えを盗み出しました。 少年はちいさな頃からずっと、ひとりぼっちで、今まで誰からも優しくされた事はありませんでした。 だから、彼の心には愛情なんて、これっぽっちも宿っていません。 悪い事をしたって、平気なのです。
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